毎度。
光の使者、キュアdifeetだよ。
先日友人Xと居酒屋に行って、ざるそばを頼んだんだ。 (しかも一品目)
友人Xは天ざるそば、difeetは普通のざるそばを注文したんだけど、なぜか友人Xの天ざるそばがしれっと先に運ばれてきたんだ。
ざるそばが天ざるそばより複雑な手順を踏んでいるのかと思慮したけど、どう考えても茹でてざるに盛り付けるだけだよね。
百歩譲っても、同時に出てきてもおかしくはないと思うんだ。
友人Xが3年間絶食した豚のように天ざるをむさぼるのを尻目に、ようやくdifeetのざるそばが到着したんだけど…何かがおかしい。
ざるそば、なんだけど、盛り付けられてるのがざるじゃなくただの白い皿だったんだ。
なんだこれはなんなんだ。
ざるそばじゃなく…白い皿そば?
そんな、ヤマザキ春のパン祭りじゃあるまいし…。
ちょっとわけがわからないまま、とりあえず適度に水が切れてないざるそばを完食したんだ。
さて、文頭から故意的に本線から脱線し、横転し、回転したわけなんだけど、そろそろ本線に行こうか。
今回は機材レビュー的なことをしようよ。
表紙の写真のブツ、これはexpoimagingさんから発売されてる、expodisk 2.0というものなんだ。
なにをするものかというと、要は18%グレーのフィルターなんだ。
うん、ざっくりと説明しよう!
1:カメラ本体でカスタムホワイトバランスをセット!
2:expodisk 2.0をレンズにセット!
3:テストショットしてそれを適用!
4:適切な色温度が得られるぞ!
とまぁ、こんな感じかな。
いわゆる"グレーカード"のフィルター版なんだけど、一つ注意する事があるんだ。
例えばフィギュア撮影するとき、グレーカードを被写体と同じ場所にセットして、その反射光を元に適切なホワイトバランスを得るよね。
グレーカードが反射光式なのに対して、このexpodisk 2.0は入射光式なんだ。
つまりは、被写体に反射した光でなく、被写体に当たる光の色温度を計算して、適切なホワイトバランスを得る、というツールなんだ。
ちなみに同封されている説明書には、さまざまな環境による使用例やその応用、ストロボやバウンス使用時にはどうすればいいかなど、海外製品にしてはやたら丁寧に(もちろん日本語で)説明してくれているんだ。
感謝のきわみだね。
写真を撮り忘れてしまったんだけど、内容物・仕様は
■専用ポーチ
■先端がセパレート可能なネックストラップ
■説明書
■ウォームフィルター
■キャリブレーション証明書
■77mmフィルターに装着可能
(それ以下はステップアップリング装着orレンズ前にかざして撮ってもOK)
※蛇足だけど、PLフィルター(Kenkoの薄型の)を装着した上からでも付けられたよ。
がっちりとまでは行かないけど、付けたら落ちないくらいにはね。
さてさてさて、そうは言っても、こんな数キロバイトの文字を並べ立てられても、正直わかりにくいよね。
フフッ…わかっているわよ。
youたちが求めているのは、数メガバイトはある、見事なまでにホワイトニングされたフィギュアのパンツなんだろう?
difeetも悩んだんだ。
本来白いはずのパンツが、ある時はロマンティックな夕焼けのように赤らみ、あるときは大自然の深緑のように緑がかったり、またある時は晴れわたった空のように青ずんだり…。
そんな事が許せるか、いや、許せない…許されないんだよ。
そんな苦慮に次ぐ苦慮の末、たまたま立ち読みしたカメラ雑誌でこの商品を見つけた、というわけさ。
いわゆる天啓。
撮影にさしあたっては、今回3人の(PVCの)娘に撮影協力してもらったんだ。
彼女たちの惜しげもなくあられもない、しかして価値あるその姿を、その目に焼き付けるんだ。
あくまでこれは実験だからな! 実験!
さぁ、白黒つけようぜ!
Show timeを待たせたな!
被験者その一
-初音○ク TYPE2020さんの場合-
※プライバシー保護の為伏字にしております
ヘィラッシャイ! |
こちらはAWB |
expodisk 2.0適用後 |
撮影環境だけど、背景はイエローのグラデーションペーパー。
ライティングは真上からバンクライト一つ、左からスロトボ光レフ版バウンス+ディフューズ、対角線上にレフ版一枚で、今日の写真は全部統一してあるよ。
Jpeg→pngコンバートと、リサイズ以外は何もいじってないよ。
あと周りの羽は、「なんかパンツだけ撮るのも変態みたいだし、少しゆるふわ系にしてやろう」というdifeetの粋な演出なんだ。
本当は色温度も一緒に表記しておいた方が数字的にわかりやすいんだけど、なんていうか、パンツに夢中で忘れたんだ。
この実験は成功かな。
スカートの内側はもとより、もともと白いTYPE2020さんの肌の色も見た目に近くなってると思うよ。
そして影響を受けやすい白い羽もね。
よし、クリア!
次は二面のボスだ!
被験者そのニ
-赤○あかりさんの場合-
※プライバシー保護の為伏字にしております
適用後 |
これも成功…でしょう!
白い、白すぎるぜまぶしいぜ、そのNUNOっぽい P!V!C!
…と、言っても。
白いことが必ずしも絶対正義では、ないのだよね。
よし、日をまたぐ前にラスボスだ。
被験者その三
-チューア・チュラ○さんの場合-
※略
被験者というかもう被害者 |
AWB |
適用後 |
灰は灰に、塵は塵に、ピンクはピンクに。
なんかこの画みてたら、だんだんクリームに頭突っ込んでる犬神家状態の人に見えてきたよ。
うーん、やっぱり見比べなきゃわからないね。
でも、そこが大切なのよね。
以上で実験は終了。
お付き合いいただきありがとう。
あとは違う背景で試してみたやつ。
AWB。これはひどい色被り |
適用後。肌の色が健康的に |
これは失敗例 |
再計測後 |
プレネールさんお久しぶりです。
こっちは一目でわかるように、白い服+グラデーションペーパー逆さでトライしてみたよ。
一枚目二枚目の足の写真はわかりやすいかな。
さすがに真緑だから、若干補正しきれてはいないような見た目だけど、それでもなかなかの結果だと思うんだ。
三枚目は失敗したよ。
さすがに低F値+低SSだと、いくらストロボを光らせているとはいえ、測定時の光量が少なすぎてカメラ側で設定エラーを起こしたんだ。
おかげでご覧の通り、シアンがかなり強めに出ちゃったね。
そして四枚目で光量を足したんだけど、まだちょっとシアンが出てる (ような気がする)けど、問題はないでしょう。
AWB |
適用後 |
AWB |
適用後 |
一枚目は見た目からして、ちょっと汚いね。
グリーンが少し強めに出てるのかな。
適用後の二枚目は、まぁ全体がアンダー気味だからかやっぱり少し汚く見えるけど、背景を見る限り白か、もしくは白に近づいてはいるね。
三枚目四枚目は、表紙画を撮ったときについでに撮ったやつ。
真ん中のフィルターの色を見れば一目瞭然だね。
そに子の肌の色も血の気があって健康的だよ。
さて、これにてすべての評価は終わりだよ。
殊勝(というか普通)な諸兄においては、撮影前にきっちりグレーカードor他の手法でホワイトバランスを整えてると思うんだけど、総評として、本製品はただ単に、それをちょっと簡易化してるだけであって、特別な物でも特別な事でも、なんでもないんだ。
ただdifeetはこれを使うことによって、割りと煩わしかったり忘れがちだった補正をワンカットごとに、早い話マメにするようになったんだ。
あと残す本丸は、イベント撮影で活用できるか、だね。
つまりは複数の色温度が違う光源、これを相手にどこまで正確に白を取れるか、だ。
とりあえず全部撮り終わって、現像して、改めて実感したけど、必ずしも白いものを白く写す事が正しいとは限らないんだよね。
なんの設定も無しに、白がそのまま白く、黒がそのまま黒く写っちゃったら、カメラは、写真はすごく退屈なものになっちゃう気がするんだ、difeetは。
夕焼けのように赤らんだ、白いパンツが、時にはあってもいいじゃない
空のように青ずんだ、白いパンツが、時にはあってもいいじゃない
パンツばっかでごめんね。
しかし今回はガラにもなくカメラのお話しちゃったね。
まるでカメラやってる人みたいじゃんよ。